★FXの環境認識その2~為替が動く要因は資本移動~
★FXの環境認識その2~為替が動く要因は資本移動~
■為替レートが動く理由
為替レートが大きく変動するのは、資本移動が行われた時です。
お金は、安全かつ有利に儲けられる国に預けようとするのが、資本家の考え方。
・金利が高い国の通貨
・政治や経済情勢が安定している国の通貨
すなわち、安全で儲けられる国の通貨に、資本金が移動するのが一般的な為替変動のセオリーです。
■国の政策金利が上がるとどうなる?
政策金利の変動は、為替を動かす大きな要因の一つです。
この政策金利とは、各国の中央銀行が普通銀行にお金を融通する時の金利のこと。
ちなみに、中央銀行というのは、日本でいうと日銀のことで、普通銀行とは、三井住友や東京三菱UFJのような民間の銀行のことをあらわしています。
日本では、日銀が銀行にお金を貸し出して、民間の銀行がそのお金を運用して利益を上げようとします。
仮に、日本の政策金利が上がると、その分、銀行は高い利息を日銀に支払わなくてはならなくなるため、企業に貸付ける金利が上がります。
借り入れた借金の金利が高いと、融資を受けようとする企業が減るのが普通です。
好景気になるとインフレを抑制するために政策金利を上げて、金の回りを少なく調整します。
逆に、政策金利が下がると、民間銀行の融資金利も下がり、借入れをする企業の負担が少なくなります。
借りたいという個人や会社が増えるということです。
不景気だと、こういう低金利政策をとり、金の回りを増やすカンフル剤を打ちます。
FXの場合だと、金利が低い通貨を売って金利が高い国の通貨を買うことで、金利差(スワップポイント)を得られるという利点があります。
このスワップポイントは、FXブロードネットHPにあるものです。
これは1万通貨買いポジションを建てた場合、1日に38円得られるということ。
仮に100万通貨購入すると1日3800円の金利収入が得られ、30日で11万4000円の利益を得られることになります。
このように、金利が高い国の通貨は、資本金への金利リターンが大きくなるため、お金の流入が増える傾向があるわけです。
■地政学的リスクとは?
地政学的リスクとは、戦争やテロなどの有事に生じる不確実性のことを意味しています。
簡単に言うと、どう動くか分からない状況から生じるリスクのことです。
有事に関することだけではなく、天災による経済的損失や、デフォルトなどの国家の財政破綻リスクも地政学的リスクに含まれます。
【地政学的リスクが高まった時はトレードは休む?休まない?】
こういうリスクのある場面での取引を好むトレーダーも多いので何とも言いにくいですが、チャンスといえばチャンスです。
例えば、ある国のデフォルト(債務不履行)リスクが高まった場合、その国の通貨を保有している人は、急いで資本を別の国の通貨へと逃がそうとします。
そうすると、かなり割安なレートまで売り込まれることになります。
リスクは高いですが、ここでロングポジションを仕込んでおく。
すると、結局、その国がデフォルトしなかった場合、買戻しの動きが発生して、安値でポジションを持っていた人は、大きな利益を得られるわけです。
ただ、本当にデフォルトしてしまうと、損をしてしまうことになるので、ある程度のリスクは覚悟しておかなければなりません。
■貿易の通貨需要も為替変動の原因に
「金利」と「国の政治経済の情勢」とは別に、貿易による通貨の需要も、為替変動も一つの要因として考えられます。
例えば日本の貿易黒字について。
日本で、貿易黒字が続いていくと、輸出で獲得した外貨を円に換えようとする動きが活発になるので、円高に傾いていく傾向があります。
逆に、貿易赤字が続くと、通貨安に傾きやすいです。
日本の場合は、輸出産業が主ですので、円転が多く、放っておくと円高に傾きやすい国だといえます。
このような貿易による通貨需要によって、為替に実需のトレンドが生まれることもあるので、知っておくと役に立つときがあるかもしれません。
次の記事では、相場環境を読むのに大切な、市場心理の変化について詳しく解説しました。
過去に起きたリーマンショックを題材に、一体何が為替を動かすのか?について説明しましたので、参考にしてください。
FXを始められる方へ
9つの戦略からはじめてみてください☆
.プレゼントキャンペーン ☆
ブログランキングに参加しています
応援よろしくおねがいします
(モチベーション維持にご協力ください!!)