★FXの環境認識その3~リーマンショックから学ぶ為替の値動き~
★FXの環境認識その3~リーマンショックから学ぶ為替の値動き~
■市場参加者の心理を読む
為替を動かすのは、市場に資本を投じている市場参加者の"心"です。
市場参加者が"不安"を感じれば売られるし、"期待"や"安心感"があれば、どんどん買われていきます。
為替相場の中でトレンドを見つけるには、このような市場参加者の心の揺れを読むことが大事です。
では、どうやって市場参加者の心を読むのか?今回は、その方法について解説してみたいと思います。
■材料分析の重要性
為替相場を支配するのは、市場参加者の"期待感"や"不安感"です。
では、その心理状況は、一体どうして生まれるのでしょうか?
2008年に、アメリカのサブプライムローンが発端となって起こったリーマンショックを思い出すといいでしょう。
この時のドル円通貨ペアは、2007年につけた高値124円台から2011年の安値75円台までの、なんと約49円もの強烈な下落トレンドを引き起こしています。
もともと2007年に高値を付けた段階で、相場は調整の流れになっていたのですが、リーマンショックが引き金になり、本格的な円高相場へと移行していったわけです。
この時は、世界経済への強烈な不安感が、相場を支配していました。
■為替介入は買い安心感を与える要素の一つ!
円高が進むと、政府は為替介入をちらつかせます。
そうなると、為替がそろそろ底をついてきているという読みが出てくるので、市場参加者の間にも買い安心感が生まれ始める。
そこが底値になり、実際に為替介入が実施され下値が買い支えられるので、安値を更新しなくなってきます。
そして、本格的にレートが切上がってくると、気がつけばかなりの割安レートなので、どんどん買いが集まります。
市場が"上がる"という期待感で満ち溢れている時です。
政府主導の為替介入には、このように、市場参加者の心理に変化を与える効果がありますので、そういう場面が来たら注目しないといけません。
■為替相場が反転する原理
相場が反転する時には、"ポジションの整理"と"きっかけ"が必要になります。
再びリーマンショック後の動きを参考にしますが、2011年に75円台の底値を付けた後、底値を這うような細かい値動きが約1年間続きます。
この1年間は市場参加者の買いポジションの整理が行われている期間です。
すでに持っている買いポジションというのは、将来の売り勢力になるので、この段階では、上がってきてもレートは売り叩かれてしまいます。
ある程度、ポジションが整理されるまでにはトレンドの大きさに応じた時間を要するでしょう。
リーマンショック後の底値は、回復するのにかなり時間がかかりました。
買いポジションの整理が終わると、上値の重りが解消されるので、きっかけがあれば割安感から再び買い始める人たちが増えます。
2012年からの相場反転のきっかけは、アベノミクスです。
大規模な金融緩和が、円安期待を生み、円売りドル買いを促進しました。
このように、材料というものは、為替相場の値動きを左右し、トレンドを生み出すきっかけになるので、常にアンテナを張って必要があるでしょう。
次の記事では、トレンドが出にくい相場の見抜き方について解説しています。
動きそうで動かない相場ほど、勝ちにくい場面はありません。
そういう場面で生き残るには、どうしたらいいのでしょうか?
ぜひ次の記事を参考にしてください。
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