FXトレード初心者向け解説”ダウ理論の6法則 その3”
★タイトル:FXトレード初心者向け解説~ダウ理論の6法則その3~
【トレンドは出来高でも確認されなければならない】
トレンドが発生すると、その兆候が顕著に出来高に現れることが多いです。
結構重要な分析方法のひとつですが、あまり活用されていない気がします。
出来高とは、いかにその期間中に売買されたかを表すもので、オーダーが集まりやすいポイントに接近しそこを貫くと、その期間中の出来高は上昇します。
また、為替レートは、大きく変動する前に一旦、レートが激しく揺さぶられることがあるので、この前兆を捉えるのにいいツールだといえるでしょう。
ダウ理論では、真のトレンドには、この出来高が伴っていなければならないとしています。
投機資金による短期的な仕掛け、すなわち"だまし"を排除するための手段としても、出来高分析は有効でしょう。
株式と違ってFXには出来高ツールが使える業者が少ないですが、MT4では"Volumes"という名称の出来高分析ツールがあります。
Volumesの赤のパーは、前回と比較して出来高が減少しているということで、緑のバーは前回よりも出来高が増加していることを表しています。
注意点として、このVolumesは、ティックの更新回数を表現したものであり、単純な売買出来高とは意味が違います。
ですから、価格が大きく変動してもティックの更新が少なければ、Volumesは増加しません。
注意点こそありますが、レートが荒れた瞬間を明確化できますので、使い勝手いい印象がありました。
【トレンドは明確な終わりの合図が出るまで継続する】
トレンドが一度発生すると、終わりのシグナルが発生するまで、トレンドは継続するという理論です。
言いかえると、そのシグナルが出るまでは、逆張りをしない方がいいという捉え方もできると思います。
また、ダウ理論では、トレンドとはどのようなものを言うのか?についての定義もされています。
・上昇トレンド→高値と安値を切り上げていく値動き
・下降トレンド→高値と安値を切り下げていく値動き
この形状が崩れた時。その時が、トレンドの終わりの合図だという考え方です。
ただ、これはセオリー通りにいかないことが多いのが現実です。
あくまでも、大筋の考え方として捉えるのにとどめた方がいいでしょう。
例えば、上昇トレンドの最中に、一時的に安値を割り込んで、再び上昇トレンドに回帰するような激しい動きを見せることもあります。
ノイズと呼ばれる現象ですが、このノイズのせいで、ロスカットを余儀なくされることは、トレードをやっていると度々遭遇するでしょう。
教科書通りにいかないのが、FXの難しいところでもあると思います。
以上が、ダウ理論の6法則の基礎です。
長くなりますので、各記事に分けて解説しました。
それぞれのタイトルもご覧ください。
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【各リンク】
1、市場はすべての事象を織り込む
2、トレンドの波動には3つの種類がある
3、トレンドには3つの段階がある
4、平均は相互に確認されなければならない
5、トレンドは出来高でも確認されなければならない
6、トレンドは明確な終わりの合図が出るまで継続する
ここまでは、ダウ理論の6法則の基礎知識的な内容を紹介しました。
次の記事では、いかにそのロジックを応用するのか?について解説してあるので参考にしてください。
→ダウ理論応用分析テクニック
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