仮想通貨の所得税~雑所得とは?~
★仮想通貨の所得税~雑所得とは?~
■仮想通貨取引で課税される税金
国税庁は仮想通貨(ビットコイン)を使用することによって得た利益は、所得税の課税対象になるという見解を示しています。
どのような課税方式になるのか?今回は、仮想通貨に掛かる所得税をテーマとして解説しました。
仮想通貨で得た利益は、"雑所得"として確定申告する必要があります。
当初は譲渡所得も可能という解釈もありましたが、国税庁は2017年9月に雑所得区分だという見解を発表しました。
では、雑所得とはどんな所得なのでしょうか?
【雑所得とは?】
利子所得
配当所得
不動産所得
事業所得
給与所得
退職所得
山林所得
譲渡所得
一時所得
これらいずれかの所得に当てはまらない所得が雑所得です。
国税庁HPより
画像の解説:雑所得か譲渡所得かで一時判断が分かれたが結局、雑所得区分に!
【いくらの利益で申告が必要?】
給与所得者でも、年間で雑所得が20万円を超える場合には、確定申告が必要です。
【雑所得の課税対象となる仮想通貨取引について】
例えば、仮想通貨が安い時に購入して値上がりした後に売却をした場合。
この場合は、売却差益が生じていることになるので、所得税の課税対象になります。
この辺りはFXと同じルールです。
一方、ビットコインを他者から無償で譲り受けた場合は、贈与税になるか所得税になるかの判断が分かれます。
こういう時は、管轄の税務署に直接訪ねた方が確実です。
【仮想通貨で控除できるのは必要経費】
雑所得は、給与所得控除や特別控除のような控除が無い代わりに、利益を得るにあたって必要となった経費を収入から差し引けます。
例えば、仮想通貨を学ぶにあたって必要となった書籍購入費や、ネットを繋いで取引するのに必要だった通信費など。
また、仮想通貨を取引する際に支払った手数料についても、必要経費で計上できます。
給与所得と合算できないというのは、メリットでもデメリットでもあるでしょう。
【雑所得は他の所得との損益通算は可能?】
雑所得は、他の所得との損益通算ができません。
例えば、サラリーマンでの給与所得が300万円、仮想通貨取引での損益が-100万円の赤字だった場合。
給与所得300万円から仮想通貨で生じた100万円の損失を差し引くことはできない決まりになっています。
つまり仮想通貨で100万円損しているのに300万円に対してそのまま課税されることになるのです。
ただ、仮想通貨の利益から仮想通貨で生じた損失を引くことはできます。
例えば、ビットコインをトレードして、100万円の利益が出るまでに50万円の損失が出ている場合は、
100万円-50万円=50万円
50万円が雑所得になるということです。
競馬のように、外れ馬券が経費にならないという理不尽なことにはなりません。
所得税の申告漏れは、追徴課税の対象になるので、仮想通貨で利益が出たら確定申告を忘れずに行いましょう。
著作権フリー素材より
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仮想通貨の種類と特徴
★仮想通貨の種類と特徴
■仮想通貨の種類
仮想通貨は、ビットコイン以外にもたくさん種類があります。
今回は、現在市場に流通している仮想通貨の一部を紹介しました。
【ビットコイン(BTC)】
仮想通貨の中でもっとも知名度が高いのがこの"ビットコイン"でしょう。
仮想通貨市場の時価総額7割が、このビットコインとこの後に紹介するイーサリアムで占められているのだそうです。
2017年12月時点のビットコイン価格は、1BTCで210万円。(取引所によって価格が異なります。)
ビットコインが世に出て来たばかりの時は数百円程度だったものが、まさに大化けしました。
ビットフライヤーHPより
画像の説明:簡単に始められるビットコイン
【ビットコインキャッシュ(BCH)】
ビットコインキャッシュは、2017年8月にビットコインから派生しました。
ビットコインよりもブロックの容量が8倍大きくなって、取引遅延を起こしにくくなった仮想通貨です。
価格はビットコインよりも歴史が浅いためまだ安く、1BCH辺り20万前後で推移しています。(2017年12月)
今後の価格推移が気になる仮想通貨のひとつです。
【イーサリアム】
イーサリアムは、時価総額がビットコインに次いで2位の仮想通貨です。
スマートコントラクトという機能が実装されており、これは、契約をプログラムに盛り込み自動化するという機能。
この機能は今かなり注目されており、仮想通貨以外のサービスにも応用が可能になります。
私たちの生活の中にも、これと同じような機能を何気なく使用していて、例えば自動販売機の購入機能。
自動販売機にお金を入れて、注文ボタンを押す。これによって、商品が受け取り口から出てくる。
こういう一見何気なく行っている行為は、実は立派な商取引です。
通常は、購入者と販売者が双方契約書を交わして取引をしますが、購入者がお金を入れてボタンを押すことで、購入の意思が認められます。
こういう自動的な取引行為のように、様々な契約をプログラムに盛り込んで自動化できるのが、このスマートコントラクトという機能です。
このイーサリアムは、今後注目の仮想通貨でしょう。
ビットフライヤーHPより
【ライトコイン】
ライトコインは、2011年の10月に発行が始まった仮想通貨です。
2017年初旬に数百円だったものが、ここ最近の仮想通貨ブームで3万5000円という高値をつけています。(2017年12月)
第2のビットコインを目指すとして、作られたライトコインは、ビットコインの機能を持ちながら、それよりも決済スピードが優れているという特長があります。
まだまだ、マイナーかもしれませんが、今後の価格推移に注目したい仮想通貨でしょう。
■仮想通貨のリスクを理解した上で安全に買う方法
「卵は同じ籠に入れるな」という投資のことわざがあります。
一つの籠に全部の卵を入れると、落とした時にすべてが割れてしまう。
投資の世界でいう、分散投資の考え方ですね。
仮想通貨にも同じことが言えると思います。
一つの仮想通貨にこだわるのではなく、分散して保有してみる。
もっと言えば、仮想通貨だけではなく、他の金融商品と組み合わせて保有する。
そうすることで、市場で何かが起きてもダメージが抑えられるでしょう。
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少額から始められる!仮想通貨FX
タイトル★少額から始められる!仮想通貨FX
■仮想通貨FXとは?
仮想通貨FXは、少ない証拠金にレバレッジを掛けて仮想通貨を取引できるサービスです。
普通の仮想通貨取引と何がちがうのでしょうか?
GMOが提供する仮想通貨取引サービス「GMOコイン」を参考に、仮想通貨FXの内容を解説していきます。
GMOコインHPより
■仮想通貨取引と仮想通貨FXとの違い
仮想通貨FXは、小さな資金で大きなビットコインを取引して、その変動によって生じた差益で利益を上げようとするものです。
例えば、1BTC(ビットコイン)=約200万円(2017年12月価格)を買うのには、普通でしたら200万円のお金が必要となります。
ですが仮想通貨FXには、証拠金レバレッジという概念があり、それを利用すればレバレッジ最大25倍だと、最低8万円の現金を口座に入れておけば、1BTCの取引ができるという仕組みです。
GMOコインの仮想通貨FXは、最低取引単位が0.01BTCなので、
2万円÷25倍=800円
最低800円でビットコインの取引ができることになります。
【レバレッジとは?】
レバレッジの考え方は少し難しいですね。
例えば、株の信用取引の場合だと、証券口座資産の3倍までの信用余力を借りて運用できます。
300万円預けていれば900万円の余力で勝負できるわけです。
このように、現金が少なくてもそれをも元手に何倍かのお金で取引できるしくみを信用取引、もしくはレバレッジ取引と呼びます。
■仮想通貨FXと従来のFXの違い
従来のFXは、ドル、ユーロ、ポンド、円などの国際通貨を売買しますが、仮想通貨FXは、ビットコインのような仮想通貨を取引します。
よくユーロ/円、ポンド/円というように通貨ペアが表記されますが、仮想通貨FXの場合はBTC/円という風に、取引する仮想通貨の略称が表記されます。
【仮想通貨FXのレバレッジは最大25倍、ただし……】
仮想通貨FXのレバレッジは最大で25倍。
これは、通常のFXで認められているレバレッジと同じ倍率。
ただ、GMOコインの仮想通貨FXは、5倍を超える取引には別途審査があるようです。
「レバレッジは原則で5倍」となっており、顧客の資産状況と投資経験で上限レバレッジを上げて構わないかどうかが審査されます。
GMOコインHPより
■仮想通貨FXで購入した仮想通貨は引き出せる?
レバレッジ取引は証拠金を担保にして、取引をするしくみです。
資金移動ができるのは取引の結果部分のみで、信用取引部分については出金することができません。
例えば、レバレッジを効かせて、8万円で200万円分のビットコイン(2017年12月の相場は1BTC=200万円)を購入したとします。
この場合、「新規買い→決済売り」という取引の結果によって得た利益分についてしか資金移動はできません。
例えば、1BTC200万円が220万円になった!
この場合は増加した20万円だけを現金で引き出せます。
極端にいうとたった8万円ほどの証拠金で、20万円も儲けたということになります
このように現物取引とは異なり、リスクやリターンが大きくなる傾向があるので、注意が必要です。
GMOコインHPより
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銀行金利の500倍!?貸仮想通貨とは?
★銀行金利の500倍!?貸仮想通貨とは?
■貸仮想通貨とは?
貸仮想通貨は、保有している仮想通貨を仲介業者(ビットコイン取引所など)に貸し付けて金利を受け取れるサービスです。
分別保管対象外や無担保貸し出しというリスクはあるものの、銀行金利よりもかなり有利な利息配当を受けられるというメリットがあります。
例えば、コインチェックという取引所の貸付金利は、期間によって最大年利5%。
三井住友のスーパー定期に1年間預けても0.01%にしかならないものが、貸仮想通貨だとなんと500倍に。
コインチェックHPより
100万円分のビットコインを1年間預けると、年間で5万円の利息を受け取れるわけです。
ただし、先ほど書きましたように、仮想通貨は分別保管の対象外であり、無担保での貸し出しです。
これにはどういったリスクが潜んでいるのでしょうか?次で説明しています。
■分別保管対象外のリスクとは?
分別保管とは、顧客から預かった資産を会社の資産と分けて保管することをいいます。
そうすることで、仮に取引所が潰れても、顧客の資産は会社資産と分けられているので、全額返還されるというわけです。
ですが、貸仮想通貨で預けたビットコインは、万が一その取引所が潰れたら、事実上回収が不可能になってしまいます。
その点を十分に考慮して、資産を預けないといけません。
■無担保貸し出しのリスクとは?
お金を借りる時は、返せなかった時の保証となる担保を預けるのが普通です。
しかし、この貸仮想通貨では、無担保で貸し出しすることになるので、取引所が倒産した時に債権の回収が難しくなります。
このような貸し倒れリスクがあるということを、十分念頭に置く必要があるでしょう。
■貸付期間は選べる
コインチェックの貸付期間は、
14日 年率1%
30日 年率2%
90日 年率3%
365日 年率5%
長くなればなるほど、金利が高くなります。
貸付契約期間満了後に金利と合わせて、預けた分と同量のビットコインが返却されるしくみです。
ちなみにメガバンクの円の定期預金金利は、0.01%となっています。
三井住友HPより
返却されるビットコインの数は同量ですが、ビットコインの価格変動によっては、損失が生じるリスクがあります。
ですから大きく変動しているような相場期間中は、暴落リスクが高いので控えておいた方がいいかもしれません。
■貸出申請の受付けには時間が掛かる
貸仮想通貨サービスを利用した人は、貸付申請をして実際に反映されるまで時間が掛かるということを言っていました。
ユーザーの資産状況によっては、審査に通らないこともあるようです。
また、貸付期間満了を待たずに取引所の判断で途中返却されることもあるようで、まだまだ不透明な点が多いサービスなので、保有ビットコイン一部のみを預けるなどして、リスクを抑えて取引するのが妥当だと思います。
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仮想通貨の手数料目安~ビットコイン取引所の場合~
★仮想通貨の手数料目安~ビットコイン取引所の場合~
■仮想通貨の手数料について
仮想通貨の手数料には、いくつか種類があります。
今回は、ビットコイン取引所で取引をした場合の手数料を紹介しました。
※手数料の参考例に挙げるビットコイン取引は、コインチェック(Coincheck)という取引所です。
手数料は、取引所によって違いますので、あくまで参考例としてご参考にしてください。
■仮想通貨の手数料各目~ビットコインの場合~
まず、ビットコインの手数料の種類について。
・取引手数料
・入出金手数料
・借入手数料
・スワップ手数料
・仮想通貨入金手数料
・仮想通貨送金手数料
手数料各目はこれだけあります。
ただ、各目によっては無料だったりするので、トータルでは銀行取引よりもはるかに安い印象を受けました。
【取引手数料】
まず、取引手数料なのですが、コインチェックではTakerとMaker共に手数料が無料とされています。
ただ、キャンペーンのようなので、今後は加算されるようになるかもしれません。
※Makerとはいわゆる"指値"のことで、ビットコインの板に買いたい値段を置くことを意味しています。
Maker手数料は通常、マイナス%でMakerには手数料が支払われていたのですが、コインチェックでは0%です。
一方、takerはマーケットに需要を与える存在で、株やFXでいう"成行"のようなもの。
Makerが提示したプライスを取りに行くとTaker手数料が通常では加算されます。ただ、これもここでは0%ですね。
要するに、コインキャッシュでは、今のところ取引手数料が無料だということです。
【入出金手数料】
銀行口座からビットコイン口座に入金する際の手数料です。
これは銀行振り込みにかかる手数料が、ユーザー負担となっています。
日本円だと無料ですが、USドルでの入金には25USドルが加算されるようです。
コンビニ入金やクイック入金など、入出金方法によって手数料が掛かります。
【借入手数料】
コインキャッシュでは日ごと0.05%の金利がかかります。
【スワップ手数料】
FXのようにスワップポイントが加算されます。
FXのスワップポイントは、例えばドル円の場合買いポジションを持っている人にスワップが付与され、売りポジションを持っている人がスワップを支払います。
そのため、買いポジションを長期間保有することで、たくさんのスワップ利益を享受できるわけです。
ただ、ビットコインの場合は、売り買い両方ともユーザー側の支払いになるので気をつけてください。
【仮想通貨入金・送金手数料】
仮想通貨を入金・送金する際の手数料です。
コインチェックユーザー同士の送金は無料となっています。
このように、仮想通貨ビットコインの手数料にはいくつか種類があって、少々複雑になっています。
取引所によって手数料が大幅に違っていたりもするので、仮想通貨を購入する前によく調べて口座を開設する必要があるでしょう。
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仮想通貨の入手方法
タイトル★仮想通貨の入手方法
■仮想通貨を手に入れる方法は?
今回は、仮想通貨をどうやって入手するのか?についての解説です。
仮想通貨は、他の先物金融商品とは違って、現物を個人で保有できるという珍しい特性を持っています。
入手するには、次のような方法がありますので、ぜひご参考にしてください。
■仮想通貨取引所で取引をする
仮想通貨を入手する一番手早い方法は、取引所の口座を開いて取引をすることです。
仮想通貨を買いたい時に、速やかに手に入れることができます。
ビットフライヤーやコインキャッシュのような仲介業者を通して、現金をビットキャッシュに交換します。
ビットフライヤーHPより
仮想通貨は、個人間で売買ができるものなのです。
しかし、個人間売買だと、売買契約を独自に交わす必要がある場合や、売り手を探すのが困難といった面倒な問題をクリアしないといけません。
手間が省ける一番の方法だと思います。
ただ、各種手数料が掛かります。
※手数料に関する記事も載せていますので参考にしてください。
あと、最近では、韓国の仮想通貨取引所がハッキングを受けて、仮想通貨がごっそり盗まれるという事件もありました。
そういったリスクもあるため、取引所の入念な選択と、すべてを一か所の取引所に預けないなどの"リスク分散"を考慮する必要があるでしょう。
■個人間で売買する
仮想通貨は、取引所を通さずに個人間での売り買いが可能です。
これをOTC取引といいます。
個人で仮想通貨を保有する場合は、クライアントウォレットというアプリを使って、仮想通貨データを保管します。
PCだけではなくスマホにダウンロードして使うウォレットもある。
ウォレットから個人宛に仮想通貨を送金・入金することができ、仮想通貨を他者から受け取る時には、自分のウォレットのアドレスをQRコード表示で相手に伝えて送ります。
中でもオフラインウォレットやハードウェアウォレットだと、取引所に預けるのと違って、倒産する心配が無く、オフラインで保管することでセキュリティの心配も少ない保管の仕方です。
※ただし、自分のパソコン自体がウイルスやハッキングでやられたり、データをバックアップしていないPCが故障すると管理ができなくなります。
アマゾンHPより
ハードウェア端末に保存するタイプのウォレットです。
■採掘(マイニング)をする
採掘(マイニング)というのは、仮想通貨独自のネットワークに参加してくれる人が、仮想通貨を受け取れるしくみです。
仮想通貨は、ブロックチェーンというシステムを採用しています。
これは、ブロック(帳簿、取引履歴を収納するデータ)をみんなで共有するという、分散管理ネットワークのことです。
このネットワークに自分のパソコンのネットワークを一部提供することで参加者になれるしくみ。
この参加者の事を採掘者(マイナー)と呼び、マイナーには提供した分に応じた仮想通貨が配られます。
個人でやるには、消費電力に掛かる費用と採掘量の面で割に合わなくなっているため、あまり現実的な入手方法とは言えません。
つづきます
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仮想通貨はなぜ人気?~高い利便性と革新的な技術
★仮想通貨はなぜ人気?~高い利便性と革新的な技術~
■なぜ仮想通貨が注目されているのか?
かつては1BTCの価格が500円程度だったものが、2017年の12月には200万円を超えるという大相場に発展したビットコイン。
さらにその上昇相場はビットコインだけではなく、他の仮想通貨全体にも波及していきました。
一時期は仮想通貨と聞くと、「怪しい」「危ない」といったイメージがあったような気がしますが、なぜ今こんなにも人気になったのでしょうか?
この人気の背景には、仮想通貨が持つ利便性と革新的な技術にあるのではないかと私は考えます。
■仮想通貨とは、一体なんなのか?
ビットコインの急騰で世間から注目を集め始めた仮想通貨。
仮想通貨とは、インターネット経由で、"お金"のようなやり取りができる通貨のことです。
オンライン決済には、これまで電子マネーやクレジット、プリペイドのような現金を使わず決済ができるサービスがありましたが、それとは少し違うようです。
まず、仮想通貨の利便性とはどんなものなのか?について解説します。
■仮想通貨の利便性
私たちが普段使っている"お金"。
いわゆる通貨というものは、銀行を介してやり取りが行われるのが普通です。
仮想通貨は、銀行を使った送金手続きの面において、はるかに便利な要素を兼ね備えています。
まず、銀行でのお金のやり取りでネックになるのは、海外送金時に高い手数料が掛かるということ。
例えば三井住友銀行の口座から海外に送金する場合。
・海外送金手数料が3000円(他行向けだと3500円)
・関係銀行手数料が2500円
・円為替取り扱い手数料もしくはリフティングチャージが送金金額の1/20%(最低2500円)
この3種類の手数料が掛かります。(円取り扱い手数料は円建てで送金する場合のみ)
三井住友 海外送金手数料より
一方、仮想通貨の場合。
ビットコイン取引所の「コインチェック」の場合だと、海外送金手数料は0.002BTC。
1ビットコインが200万円だとすると、約4000円で海外送金ができることになり、手数料が安くなります。
ここ数日のBTC価格高騰により送金手数料も上がっておりますが、それでも銀行と比べると安いです。ちなみにコインチェック同士でのビットコインの送金は無料となっています。
もう一つは、銀行の場合、海外送金結果が反映されるのに時間が掛かってしまうということです。
結果が反映されるのは、電子送金の場合だと翌営業日、窓口からだと数日待たなければなりません。
それに比べてビットコインは、海外送金が即日で反映されます。
このようにコストと時間の面で、仮想通貨がとても便利だというのは明らかなわけです。
■仮想通貨の革新的な技術とは?
仮想通貨をネットで調べてみると、「ブロックチェーン」という言葉をよく見かけます。
どうやらこのブロックチェーンという技術に、各国のお偉方が注目しているのだそうです。
ブロックチェーンとは、世界中に点在するネットワークにデータを分散して保管する技術のこと。
簡単に説明すると、ブロックとはパソコンのことで、チェーンはそれらを繋ぐ鎖を意味しています。
リアルマネーのように中央管理者がすべての帳簿データを保管するのではなく、ネットワークを提供する参加者それぞれが共有してデータを保管します。
このシステムは、ハッキングや改ざんができないと言われており、セキュリティにも強い。
過去に、中国のビットコイン取引所がハッキングされた事件がありましたが、あれは取引所がハッキングされただけで、ブロックチェーン内のデータに入り込まれたわけではありません。
何人もビットコインの"お金"としての価値を改ざんできないのが、この技術のすごいところでしょう。
利便性とブロックチェーンという技術。
この2つの要素が仮想通貨の信用度を上げて、人気の火種を作ったのではないかと考えられるわけです。
2へ続く
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