FXトレード初心者向け解説~フィボナッチ数列その2~
その2★FXトレード初心者向け解説~フィボナッチ数列その2~
■フィボナッチ系のテクニカル分析ツール
ここでは、フィボナッチ数列を応用したテクニカルツールを、いくつか紹介したいと思います。
どれもフィボナッチ数列を基に、サポートとレジスタンスラインを導き出したものです。
多少、特徴は違いますが、トレーダーは、使いやすいツールを選んだのでいいと思います。
さて、まずはフィボナッチファンという分析ツールの説明から。
【フィボナッチファン】
トレンドラインをレートが割り込んだ後に、抵抗帯や支持帯になるポイントをフィボナッチラインで描画したものです。
赤い点線をトレンドラインのようにセットすれば、黄色のラインが扇のように広がっていきます。
トレンドラインを基準にするので、相場環境がトレンド下であることが適用の条件です。
【フィボナッチアーク】
時間的に跳ね返りやすいポイントを、円弧で描画したものがフィボナッチアークです。
近い時間帯の高値と安値を赤い点線ラインで結ぶことで、円弧が描画され、将来的なサポート&レジスタンスポイントを示してくれます。
【フィボナッチタイムゾーン】
フィボナッチタイムゾーンの縦ラインは時間的要素であり、天井と底値の周期をあらわしています。
赤の点線ラインで直近の高値と安値を結ぶと、黄色の縦ラインが描画されます。
簡単に説明すると、"過去にこのくらいの時間経過で底から天井を形成したのだから、次もこのくらいの時間経過で天底になるだろう"という考え方です。
【フィボナッチチャネル】
トレンドラインに平行に引かれたチャネルラインをブレイクした時に、どれくらい上がるか?もしくは下がるか?を分析します。
押し目買い戻し売りの逆張りポイントを見極めるのに使えるツールです。
【フィボナッチエクスパンション】
一定期間の安値・高値・安値を赤の点線ラインで結ぶことでフィボナッチラインが描画されます。
描画されたフィボナッチラインは、将来的な支持帯・抵抗帯になりやすいポイントです。
赤い点線ラインをセットする高値と安値の期間によって、フィボナッチの期間も変わります。
大きい高値と安値でセットすると、幅広いフィボナッチが。小さい高値と安値だと、幅の狭い短期間のフィボナッチが描画されます。
狙ったトレードスパンで調節するといいでしょう。
■どのツールを使えばいいのか?
認知度が高いツールを選ぶ方がいいと思います。
一番多く知られているのが、フィボナッチ・リトレースメントなので、まずはそれを使ってみて、使いにくいなと感じたら、他のフィボナッチツールを触ってみるのがいいでしょう。
次の記事では、そのフィボナッチ・リトレースメントに他のテクニカルツールを複合させたロジックを紹介したいと思います。
フィボナッチ+RSIの複合分析~逆張り向き手法へ続く