フィボナッチと相場環境分析~目に見えない傾向を捉える~
その5★タイトル:フィボナッチと相場環境分析~目に見えない傾向を捉える~
■テクニカル指標の機能を十分に活かすために
テクニカル指標は、それ単体で使ってもなかなか勝てません。
大事なのは、相場環境を選んで、機能しそうなツールを当てはめていくことです。
相場環境というのは、"上がりやすいもしくは下がりやすい"というような、トレンドの傾向が強い環境であったり、行ったり来たりするような持合いに収まっていくような環境のことをいいます。
もっと簡単に言うと、動く相場か?動かない相場?
このどちらなのか?を分析してから、マッチするツールを選ぶ。
もしくは、自分が使っているツールに合った相場環境になるまで待つ。このスタンスがとても大事です。
では、フィボナッチが機能しやすい相場環境というのは、どんな時でしょうか?
まずは、そこから考えてみましょう。
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■フィボナッチが機能しやすい為替相場の環境とは?
フィボナッチ・リトレースメントが機能しやすい、相場環境について。
このツールの特徴は、高値と安値を結んだ線から導き出される、横に広がるフィボナッチラインです。
上昇トレンド下に相場が支配されている時には、下がったところに買いオーダーが集まりやすいので、フィボナッチで反発しやすくなります。
逆に、下降トレンドの時には、上値が重くなるので、上がったとしてもフィボナッチラインが抵抗帯になり、そこでレートが跳ね返ります。
環境が変わって、持合い相場の場合でも、フィボナッチは抵抗帯・支持帯として機能します。
もちろんこれも必ず当たるというわけではないのですが、相場環境を読んでフィボナッチを使うことで、勝率は確実に高くなるでしょう。
■フィボナッチが機能しにくい相場環境を考える
トレンド相場と持合い相場、この2つ以外の相場環境に気をつけてください。
では、この2つ以外の相場環境とはなんなのでしょう?
それはつまり、"分からない相場"のことです。
トレードを長期間やっていると、必ず値動きが読めない相場展開に遭遇することがあります。
そういう場面では、どんな優れたツールを使っても上手くはいきません。
むしろ、自分にとって分からない相場というのが、どういう場面なのか?を把握できるようになることは、勝ち方を覚えるよりも大事かもしれません。
なぜなら、分からない相場の時にやった取引が、大抵積み上げた利益を吐き出してしまうからです。
そういう時は、フィボナッチも当然機能しません。
ですから、トレードをやっていて、「今、どういう動きかわからないな」と感じた時は、速やかに取引を中止して、次のチャンスを待ち構えるようにしましょう。