テクニカル指標「ストキャスティクス」の使い方と応用解説
タイトル:テクニカル指標「ストキャスティクス」の使い方と応用解説
今回は、スキャルピング向けのテクニカル指標「ストキャスティクス」の使い方を紹介します。
ストキャスティクスは、他の指標と組み合わせることで機能しやすくなります。
さて、どんな指標と相性がいいのでしょうか?解説をご覧ください。
■ストキャスティクスの基本
ストキャスティスク(Stochastics)は、%K線と%D線、下限の20ライン、上限の80ラインで構成された逆張り向けテクニカル指標です。
RSIと性質が似ていて、ストキャスティクスもレンジ相場で力を発揮します。
相場の動きに敏感に反応する「ファーストストキャスティクス」と「スローストキャスティクス」があり、騙しが少ないのはスローの方で、先行的な値動きを捉えられるのはファーストの方になります。
ストキャスティクスの使い方は、%K線が下限の20のライン以下の水準で%D線を上抜ければ「買い」。
上限80ライン以上の水準で%K線が%D線を下抜ければ「売り」という見方をします。
正直、騙しが発生しやすいので使いにくい指標ではあるのですが、他の指標と組み合わせてフィルターをかけると機能しやすくなります。
例えば、ボリンジャーバンドと組み合わせてみるとどうでしょう?
※ボリンジャーバンドに関する詳しい解説はこちらでやっていますので、よければ参考にしてみてください。
↓
ボリンジャーバンドは、バンドが拡大するとトレンド傾向にあり、収縮していくとレンジ傾向であることを示します。
ボリンジャーバンドのバンド幅が収縮していく局面で、ストキャスティクスを使い、上下レンジの値動きを利食いしていきます。
%K線と%D線がクロスしたところを狙うのがセオリーですが、実践的に使うとするならば、%K線と%D線が乖離しているうちに、この後のクロスを先読みしてエントリーした方がいいです。
%K線と%D線がクロスしてからだとどうしても後追いになるので、20と80の上下ラインに到達したら思い切って逆張りをして、利益が乗ったら速やかに決済をします。
あまり大きな値幅は期待できないので、欲張らずにスキャルピングに徹することが肝心です。
ちなみに、ボリンジャーバンドのバンドが拡大している時は、ストキャスティクスが機能しませんので取引をスルーします。
■まとめ
他にも、相場のボラティリティをあらわすATRを、組み合わせて分析するのもありです。
とにかくマッチする指標と組み合わせて取引場面を絞ることが、ストキャスティクスで勝率を上げるコツです。
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テクニカル指標「ボリンジャーバンド」の使い方と応用解説
タイトル:テクニカル指標「ボリンジャーバンド」の使い方と応用解説
今回は、ボリンジャーバンドの使い方を紹介します。
ボリンジャーバンドは、視覚的に相場状況を認識できる優れたツールです。
スキャルピングのタイミングシグナルとしても使えます。
■ボリンジャーバンドの基本
ボリンジャーバンドは、標準偏差と正規分布を用いて、相場の値動きの幅を分析するテクニカル指標です。
標準偏差とは相場で言うところの大体の平均的な値幅のことであり、正規分布というのは平均値付近で収まる確率が最も高く、そこから離れていくにしたがって統計的に少なくなることを表しています。
■ボリンジャーバンド内に値動きが収まる確率
ボリンジャーバンドを構成するものは、ロウソク足の上下を挟む ±1σ~3σのバンドラインと真ん中の移動平均線です。
ロウソク足が各バンドライン内に、結果的に収まる確率というものがあります。
・±1σ内にロウソク足が収まる確率は68.27%
・±2σ内にロウソク足が収まる確率は95.45%
・±3σ内にロウソク足が収まる確率は99.73%
外側のバンドになるほどロウソク足が貫くと、値動きが戻ってくる可能性が高いということを意味しています。
使い方としては、バンドラインを基準に逆張りをするのがセオリーで、エントリーは瞬間的なタイミングになりますので、成り行きではなく、バンドラインの外側に指値を置いておきます。
■ボリンジャーバンドで相場の動向を把握する
応用的な使い方としては、相場の全体像を把握するのにボリンジャーバンドを使用します。
例えば、日足のような長期足において、ボリンジャーバンドが拡大しているような環境の時は、トレンド環境下の環境であることが分かり、 逆にボリンジャーバンドが収縮しているような状態の時は、レンジ相場へと向かっていることが、視覚的に認識できるようになります。
仮に、日足チャートのような長時間足のボリンジャーバンドが拡大傾向にあるとすると、その方向性に合わせてポジションを建てると勝ちやすくなるということになります。
逆に、ボリンジャーが縮小傾向にあるのであれば、方向とは逆にポジションを建てる方が勝ちやすいです。
■まとめ
今回説明したようにボリンジャーバンドは、相場の現在の環境を一目でわかるようにしてくれる便利なツールであり、スキャルピング向けのタイミングシグナルでもあります。
工夫次第では、色々な応用ができるテクニカル指標なので検証を行い、実践で活用してみましょう。
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FX「平均足チャート」の特徴と使い方
タイトル:FX「平均足チャート」の特徴と使い方
今回は、FXのチャートツールの一つである「平均足チャート」の特徴と使い方を紹介します。
ロウソク足よりも直近の強弱を掴みやすいのが、この平均足チャートです。
順張り向けのツールになるので、トレンドを取引したい人にはぜひ知ってもらいたい機能の一つになります。
■平均足チャートとは?
平均足チャートというのは、ロウソク足を平均値化したチャートのことです。
ロウソク足とは違い、陰線と陽線が連続して表示されるので、強気と弱気が一目でわかるというメリットがあります。
平均足の算出方法は、ロウソク足1本前の始値と終値の平均値、 現在値の平均を用います。
現在値の平均がロウソク足1前の始値と終値の平均値を上回ると陽線が描画され、下回ると陰線が描画されます。
【ロウソク足とは違う平均足のヒゲ】
平均足に現れるヒゲは、普通のロウソク足のヒゲとは現れ方が違います。
普通のロウソク足の場合だと、下ヒゲがあらわれると強気であることを意味していて、
上ヒゲは弱気であると分析することが出来ます。
しかし、平均足の場合は、強気相場だと上ヒゲが発生しやすく、弱気相場だと下ヒゲが発生しやすくなります。
■平均足で順張りトレード
平均足を使えば、順張りトレードがやり易くなります。
長時間枠の平均足を表示させて、 直近の陰線と陽線の様子を見ながら、短時間枠のロウソク足チャート を使って平均足が示す方向へと順張りトレードをします。
例えば、日足の平均足で陽線が連続して出ているような状態だと、短時間足でもその方向にバイアスがかかっていますので、「買い」の順張りで仕掛けると勝ちやすくなります。
長時間枠のチャートを使うので、デイトレーダーよりはスイングトレーダー向きの手法かもしれません。
上手く利益が乗ればその日に決済しますが、相場によっては数日から数週間待つこともあります。
当然、騙しで終わることもあるので、その場合はルールに基づいたロスカットを執行します。
外れた場合でも、ロスカットポイントは反転ポイント(平均足の強弱が転換したポイント)に設定できるので、限られた損失に抑えることができます。
■まとめ
平均足の騙しを減らすには、他の分析ツールと組み合わせて、材料や全体指数の様子などを見てトレードをします。
特に、日経平均やアメリカのナスダックは、常日頃から動向を監視していると微妙な変化にいち早く気づけるようになるので、平均足と組み合わせることで、さらに精度の高い分析ができるようになるでしょう。
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FXチャート上に適切なラインを引くコツ
タイトル:FXチャート上に適切なラインを引くコツ
今回は、チャート分析の基本となる「ライン」の引き方について解説します。
ラインは、テクニカル指標とは違い自分のセンスで引いていきますので、正しく引けるようになるには、ある程度の練習が必要です。
■FXチャート「ライン」描画のセオリー
チャートに引くラインで重要なのは、この2つです。
・トレンドライン
下降トレンドなら高値同士、上昇なら安値同士を結んだライン
・サポート・レジスタンスライン
反対オーダーが貯まりやすいポイントに引くラインです。
このラインを引く考え方としては、「ラインを引きやすいほど、他の市場参加者もそのポイントを重要視する傾向がある」ということです。
また、長時間足になるほど、ラインが示す位置の重要度が高まります。
原則、長時間足の環境が短時間足の環境を支配するというセオリーが相場にはありますので、長時間足チャートに引いたラインを重要視しながら、短時間足で取引するタイミングをみます。
■ラインが引きやすい相場だけを取引する
ラインを引くときには、市場参加者の目を意識して引きます。
先ほどにも書きましたが、ラインを引きやすいチャート形状であるほど、引いたラインがチャートの重要な節目になりやすいです。
あなたがラインを引きやすい相場は、他の誰かも引きやすいことになり、それはすなわち、他の人もあなたが引いたラインを見ているということになります。
逆に言えば、ラインをどう引いていいか分からない相場は、相手にしないことです。
■ラインを引いて相場分析
ラインをたくさん引いていくことで、相場の動向をより詳しく把握できるようになります。
「そろそろ動き始めたな……」
「高値(安値)を更新しなくなってきたな……」
サポートやレジスタンスを引くと、どこに壁があるのかが明確になり、トレンドラインを引くことで、トレンドが崩れるタイミングにいち早く気がつきます。
例えば、相場の反転を狙ってトレードする時には、上値抵抗線をブレイクするかどうかが、反転が確定する決め手になります。
ラインは高値同士、安値同士を引くのがセオリーですが、ピッタリ引く必要はありません。
大体の感じで引いていくのでも分析の役に立ちます。
■まとめ
ラインを最初から正しく引くのが難しいですが、間違ってもいいので、とにかく引いてみることが大事です。
慣れてくると「ここだ!」というポイントが浮かび上がってくるようになりますので、練習してみましょう。
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FXテクニカル指標「ATR」の使い方と応用解説
タイトル:FXテクニカル指標「ATR」の使い方と応用解説
今回は、相場の値動きの幅を分析する「ATR」というテクニカル指標について、解説をします。
ATRは相場の値動きによくある”騙し”を回避するのにも使えますので、参考にしてみてください。
ATR(アベレージ・トゥルーレンジ)とは、通貨のボラティリティを表すテクニカル指標です。
ATRのラインが上昇すれば相場の値動きが活発化していることを示し、逆にATRが下降すれば値動きが落ち着いていくことを示しています。
ATRが上昇しやすい局面は、相場の天井圏や底値圏、明確なサポートラインやレジスタンスラインにレートが接近した時です。
それらのポイントでは、ロスカット注文や新規注文が交錯するため、ボラティリティが高くなる傾向があります。
■ATRとブレイクアウト戦略
ATRの数値が高くなると、一定の範囲を推理していた相場がブレイクしやすくなるため、ブレイクアウト戦略を用いると機能しやすいでしょう。
ブレイクアウト戦略というのは、ロスカットを巻き込んだ暴騰暴落の勢いに乗ってトレードをする方法です。
この手法を分析するにあたって大事なのは、どの価格帯にポジションが積みあがっているか?
多くの市場参加者が注目する、重要なサポートラインやレジスタンスラインはどこなのか?
この点を考慮して、ATRの傾向と組み合わせて初動の発生を待ち構えます。
相場がブレイクアウトすると、強い勢いでトレンドが発生します。
この場面では、順張りで追いかけてポジションを立てていくのがセオリーなのですが、”騙し” にも警戒しなければなりません。
※騙しというのは、トレンドが出ると見せかけて出ない動きのことです。
騙しに引っかからないようにするために「ATR」を使います。
■ATRの応用的活用法
ATRやロウソク足だけを見てトレードをしても、「騙し」を回避することは難しいでしょう
正しくATRを機能させるには、ファンダメンタル分析が欠かせません。
“相場を動かすような「テーマ」が、今の相場にあるかどうか?”
テーマが認識できる相場というのは、「動きやすい相場」です。
これを把握した上でATRを使えば、勝率が安定します。
動きやすい相場というのは、ブレイクしやすい相場でもあります。
ブレイクしやすい相場にも「騙し」が発生するため、ATRを使って取引場面を絞っていきます。
ロウソク足に変動が起こり、ATRが明らかに上昇しているような場面を狙っていきます。
ブレイクした後、ある程度トレンドが進行しても、乗り遅れたと思わずに、果敢に高値や安値を攻めていくべきです。
環境がマッチしていれば、相場はそこからさらに新値をつけていきます。
■まとめ
どんなテクニカル指標もそれ単体では、上手く機能しません。
環境認識やその他の指標を組み合わせて、場面を限定することが大事です。
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ロウソク足分析「高値と安値」の重要ポイント
タイトル:ロウソク足分析「高値と安値」の重要ポイント
今回は、ロウソク足を見るべき重要ポイント「高値と安値」についての解説をします。
ロウソク足の「高値と安値」は、売り買いが交錯しやすくトレンド発生のきっかけになるポイントです。基本的には高値と安値さえ把握しておけば、チャートを見なくても戦略は建てられます。
■ロウソク足チャートの「高値と安値」はなぜ重要?
ロウソク足で分析する時に見るべきポイントの一つは「高値と安値」です。
高値もしくは安値を更新する時に、相場が変動しやすくなります。
チャートを見たことがある経験者だと、当日の高値や安値にロウソク足が接近すると、値動きが荒くなることが分かると思います。
「高値と安値」は、それだけ市場参加者のオーダーが交錯するところでもあるため、日々チェックをしてからトレードをしなければなりません。
特に「〇日間以来」「年初来」の高値と安値は、市場参加者のオーダーがたくさん貯まっているところでもありますので、注視しましょう。
■「壁」になる直近の高値or安値
チャートを監視していると、為替レートが何度も跳ね返される「壁」が見つかることがあります。
この壁の価格帯には、たくさんの反対オーダーが置かれている可能性が高く、超えていくと一気に相場が動き出すことになります。
短時間で決済できるポイントでもあるので、ここは重要なポイントです。
チャートを見ていて「固いなあ」「重いなあ」という感覚を大事にするといいでしょう。
■当日の高値or安値
タッチするとボラティリティを伴って変動するのが、当日の高値と安値です。
抜けると、速いスピードでレートが進行していきます。
当日の高値を抜けた状態で、直近の市場参加者の売りポジションが多いと、踏み上げて暴騰します。通貨ペアの市場オーダーを確認しておくと、動きが予想しやすいでしょう。
(※市場オーダーは、FX業者のマーケットニュースツールで毎日、レートごとのオーダー数が発表されています。)
↑
当日高値や安値に到達すると、プライスが目まぐるしく動き出す
■長時間足の高値or安値
長時間足の高値(安値)を超えて推移するような相場は、大きなトレンドが発生している状態です。
新値を更新するともいいます。
特に日足の中で目立つ高値と安値は、抜けるとじり高やじり安になってトレンドが継続していきやすいです。
そのような場面では逆張りは禁止して、押し目買い、戻り売りを狙います。
逆に高値と安値で挟まれているような相場では、反転が起こりやすい傾向があります。
■まとめ
直近の高値と安値、当日高値と安値、長時間足チャートの高値と安値など紹介しましたが、ニューヨークの高値と安値も値動きに影響しやすいポイントで、日本時間でいう22時や23時~深夜につけた高値と安値は、東京市場では抜けにくいという傾向があるので、覚えておくと便利です。
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移動平均乖離率
タイトル:移動平均乖離率を使ってリバウンドを狙う
【リード】
今回は、移動平均とロウソク足を使った、「移動平均乖離率」という分析方法を解説していきます。
この分析方法を用いると、リバウンドのタイミングを捉えられるようになるので、逆張りでなかなか勝てないという人にはおすすめの分析法です。
■移動平均乖離率の基本
移動平均乖離率とは、ロウソク足と移動平均線がどの程度乖離しているのかを見る指標です。
乖離率が大きいほど、その分ロウソク足が移動平均線に回帰していく傾向があります。
相場が行き過ぎる現象のことを「オーバーシュート」というのですが、そういう場面でかなり優れた性能を発揮します。
欲張らずに利食いを徹底することで、高い勝率のトレードを実現できるでしょう。
ちなみにMT4には、あらかじめ移動平均乖離率は入っていませんので、サイト上から「kairi」というファイルをダウンロードして使います。
■移動平均乖離率の注意点
弱点としては、新値更新やブレイクアウトの初動で掴まされると、そのまま逆行していく恐れがあるということです。
外れると止めどない含み損を抱えることになるので、ロスカットは徹底することが肝心となります。
また、読みが当たって反転しても一時的なものである可能性もあるので、あまり利食い幅を欲張らないようにすることが移動平均乖離率で勝つためのコツです。
■移動平均乖離率に適した「オーバーシュート」の見つけ方
オーバーシュートは、市場のポジションが大量にまとめて決済されることで発生します。
ポジションの逆行に耐えていた人達が、「もう駄目だ!」とそれ以上の損失を回避する行動に出た時に、決済注文がまとめて食われていきます。
移動平均とロウソク足が乖離している時に、値動きが荒く変動した時には、そこが逆張りのタイミングになるでしょう。
逆行する勢いが強い場面なので、逆張りをするのに戸惑うかもしれませんが、火中の栗を拾うがごとく飛び込めば、なかなかの勝率でリターンが返ってくる場面です。
長時間足を見れば、重要なレジスタンスやサポートが分かりますので、そのポイントを基準にして、できるだけ引き付けて逆張りをするのが勝率を上げるコツになります。
長時間足の反転ポイント
■まとめ
「これだけ変動したのだから、そろそろ反転するだろう」というボラティリティの読みも重要です。
通貨ペアごとにボラティリティの大小がありますが、例えば、ドル円の平常時だと20~
30PIPsほど変動すると、一旦押し目や戻りをつけるか、トレンドが止まることが多いです。
ポンドがらみだとその倍以上の値幅が平常時でも変動します。
このように通貨ペアごとの値幅の特徴を知っておくことも、移動平均乖離率のような逆張り系の分析指標を機能させるのに必要なことです。
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