★その3:フォーメーション分析~天底の合図~
★その3:フォーメーション分析~天底の合図~
■フォーメーション分析のサイン"ヘッド&ショルダー"とは?
トレンド転換を知らせるサインとして有名なのが"ヘッド&ショルダーです。
日本では三尊・逆三尊とも言われていて、逆張りの鉄板パターンとして色々な書籍やサイトで紹介されています。
このヘッド&ショルダーには上昇局面に現れるサインと、下落局面で現れるサインがあります。
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【ヘッド&ショルダーズボトム】
為替相場が下落局面の時に、トレンドの終焉を知らせるサインです。
最安値を付けた後、さらに安値を更新して反発。
反発は切り上げて、そこから相場は上昇に転じます。
チャートは、このような形状に。
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二番底と言われる形状よりも、強いシグナルです。
【ヘッド&ショルダーズトップ】
上昇局面の時に現れる、トレンドの終焉を知らせるサインです。
ボトムとは逆で、高値を付けた後に最高値を更新し、切り下げて下がり始めるような値動きをします。
どちらにもネックラインというポイントがあるのですが、ここを一旦割り込んでから最後の反発や反落をするパターンもあります。
このパターンが出ると、極めて高い確率で高値や安値を切り下げて反転します。
■ヘッド&ショルダーで勝つための"読み"
ヘッド&ショルダーをそのまま使っても"だまし"が多いので使えません。
サインを使って勝つためには、取引場面を絞ることが大事なので、その絞り方を説明します。
まず、大事なのは、ヘッド&ショルダーのサインが出た段階で、市場参加者に"高値の警戒感"や"安値の買い安心感"が生まれているか?を読み取ること。
市場心理を読み取るには、やはり材料やニュース等で不安材料や期待材料を集めておく必要があります。
明確な材料が多く集まる時こそが"サイン"が生きる時です。
これは、少し特殊な分析ですが、例えば、TVの番組表を見ていると、ある程度景気の流れが読めます。
新番組でドラマが多くスタートする時は、景気が良い時のような気がします。
また、大御所を起用したバラエティー番組などが多い時も同じ。
逆に、再放送番組がTV欄を多く占めている時。
いかにもお金を掛けていなさそうな番組ばかりになった時は、景気が後退している時です。
この辺りは、人によって捉え方は違うかしれませんが、自分独自の目線を持って相場の予想に当てはめていくと、次第に相場観も養われると思います。
■ヘッド&ショルダーの注意点
ヘッド&ショルダーは有名なテクニカルサインですが、ひとつ注意点があります。
それは、サインが出てもトレンドがそのまま素直に反転するとは限らないということです。
長時間足のトレンドが強いと、一旦は反転する様子を見せますが、再び元のトレンドに回帰していく動きを見せることもあります。
ですから、あまり利食いを欲張らないこと。
また、長時間足と短時間足を比較しながら分析をすることを念頭に置いて取引しましょう。
次の記事では、フォーメーション分析には欠かせない"ライン"の引き方のコツについて詳しく解説しています。
チャートにラインを的確に引ければ、相場の動向が見えてきますので、ぜひ内容を参考にしてください。
フォーメーション分析~サポレジ・トレンドラインの引き方へ続く