★その4:フォーメーション分析~サポレジ・トレンドラインの引き方~
★その4:フォーメーション分析~サポレジ・トレンドラインの引き方~
■フォーメーション分析の基本~ライン分析~
チャート上に引くラインのことをサポートラインやレジスタンスライン、トレンドライン、チャネルラインと言います。
サポートラインとレジスタンスライン
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トレンドラインとチャネルライン
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サポートライン(支持ライン)は下値を結んだラインのことで、レジスタンスライン(抵抗ライン)は、上値同士を結んだラインです。
トレンドラインは、上昇トレンドなら段階的に上昇していく安値同士を結んだもので、下落トレンドは切り下げていく高値同士を結びます。
その反対側に引くラインをチャネルラインといい、トレンドラインもチャネルラインもサポートとレジスタンスをあらわしています。
ラインの引き方は、フォーメーション分析の基本です。
ですから今回は、ラインをどう引くのか?を詳しく解説してみましたので、ぜひ参考にしてください。
■ラインの引き方のコツ
ラインは、独自の視点で引くのですが、できる限り市場参加者が引きそうなポイントを押さえて引くのがコツです。
そのためには、取引チャートよりも長い時間のローソク足チャートを使って、全体像を把握しておく必要があります。
長時間足のサポレジやトレンドライン、パターン形状は、短時間足の動向を支配するからです。
長時間チャートの目立つ安値と高値は、重要な節目になるので、短時間足チャートでは、その長時間足の節目を基準にしてラインを引きます。
5分足チャート
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1時間足で表示すると……、
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三角もちあいになり、下値を割っていきます。
5分足でブレイクした様子を描画すると、
このように大きく変動しています。
常に長時間足と短時間足を比較しながらポイントやパターンを探すといいでしょう。
■ラインを引くことで分かるボラティリティーの変化
チャート上にラインを引くことで解ることは、相場の傾向やパターンだけではありません。
ボラティリティーの変化も掴むこともでき、相場の次の展開が判ります。
ボラティリティーとは、価格変動幅のこと。
ボラと名前を省略していうこともあります。
為替は市場心理に合わせて、このボラが大きくなったり小さくなったりします。
例えば、ボラが極めて小さくなり、上下の変動幅がほとんど無くなった時は、エネルギーが貯めこまれているので大きく動く前触れです。
フォーメーション分析の基本である三角もちあいは、直近の値動きが極めて低いボラで推移しているパターンが多く、ラインを引くことでその兆候をいち早く掴めるのです。
ボラティリティーには、リズムがあり、拡大していけばいずれ縮小し、縮小した状態が続けばいずれ大きく拡大します。
このリズムは、相場の方向性を読むより簡単であり、利食いや損切りをいくらに設定するかを左右するので、必ずチェックしておきましょう。
さて、次の記事はフォーメーション分析の勝率を上げる方法について、解説したいと思います。
フォーメーション分析のようなテクニカルな判断は、それだけ使っていてはなかなか勝てません。
ではどうすればいいのか?次の記事をぜひご覧ください。
フォーメーション分析の応用~勝率を上げる方法へ続く