FXトレード中級者向け解説③~移動平均線の応用~
★タイトル:FXトレード中級者向け解説3~移動平均線の応用~
■1時間足チャートの移動平均線で分析をするメリット
相場全体の方向感を掴むのには、1時間足以上の時間枠のチャートで監視するのをおすすめします。
1分足や5分足になると、どうしても近視眼的な見方になってしまいますので、長期足チャートは同時に監視すべきでしょう。
例えば、次の画像のような5足チャートのケースでは、上げているように見えますが……。
画像は。2017年9月6日頃のドル円チャートです。
5分足を1時間足で描画すると黄色〇の期間、ただの戻しでしかなかったということが分かります。
1時間足チャートの方の移動平均線の方がローソク足から乖離しており、全体相場では下落傾向が強いです。
↓
5分足の移動平均線を見ると、本格的な上昇トレンドの最中というわけでもありませんね。
上げている期間は約1日間だけであり、その値幅も少ないので、この場面をロングで取引するには、あまり優位性の無い場面だといえるでしょう。
■長期のテクニカルが短期を支配する
短期の移動平均線がいくらゴールデンクロスを描いても、長期のチャートの移動平均線が上値をがっちり抑えていたら、恐らく上がってはこないでしょう。
これは、チャートの時間枠が大きくなるにつれて、市場参加者の目が多くなるからです。
長期足の節目にレートが近づいたら、大きく動く前触れでもありチャンスかもしれません。
ですから、チャートを監視する時は、1分足もしくは5分足、1時間足~日足まで、複数のチャートを同時に監視したほうがいいです。
■移動平均線と市場参加者の目
複数の移動平均線が交差するポイントは、為替相場の節目になることが多いです。
市場参加者の目を意識してトレードする。
これができれば、移動平均線を参考にトレードしている人を、こういうポイントで逆手にとれます。
【売り勢を巻き込んでブレイクする押し目買いの動き】
例えば、移動平均線を基準にした戻し売りのケース。
移動平均線の辺りが戻し売りポイント。この辺りには新規売りが密集しています。
この新規建て注文というのは、将来的には決済勢力になります。
仮に、移動平均線を貫いて逆行してしまったら、それら売りポジション勢力が売り決済勢力にまわってしまうことになるでしょう。
そうなると、急騰することも考えられるわけです。
特に、市場参加者が注目するFOMCのような重要発表がある時は、なおさら動きます。
■まとめ
移動平均線はポピュラーなテクニカルツールなので、是非とも習得した方がいいかと思われます。
利用者が多いということは、移動平均線が記すチャートポイントを、大勢がチェックしているということでしょう。
そのポイントがどこなのかをトレード日記等に記録しておくと、そのデータが、後々あなたの助けになるかもしれません。