★FXにおけるプロスペクト理論~なぜトレードで負けるのか?~
★FXにおけるプロスペクト理論~なぜトレードで負けるのか?~
■FXトレーダーの心理が分かる!?プロスペクト理論の基本
【プロスペクト理論とは?】
プロスペクト理論は、損を回避しようとする人間の行動心理を示した理論です。
人間は、利益を得た記憶よりも、損をした記憶の方が根強く残る傾向があります。
そのため、現実的に直面している損失を、回避しようとして将来的なリスクを背負う。
こういう行動を"損失回避バイアス"と言います。
■FXトレードから学ぶ損失回避バイアス
損失回避バイアスをFXトレーダーの投資行動に当てはめてみます。
例えば、FXで含み損を抱えてしまっているようなケース。
買いポジションを抱えたままじり安の展開になり、なかなか元のレートまで回復しそうにない。
一旦損切りをして様子見をした方がいいのか?いや、ここで損切りすると、これまでの利益が消し飛んでしまう。もう少し我慢しよう……。
このように、今現在抱えている損失に目をつむることで、実現損失を回避しようとする気持ち、"損失回避バイアス"がFXトレードにも顕著にあらわれます。
FXをする上で、当然これは良くない行為です。
読みが外れていて逆行しているのに含み損を放置すると含み損はいずれ大きくなる恐れがあります。
そういう将来的なリスクよりも、目の前の損失を嫌ってロスカットできないように、人間の本能はできているのです。
■目先の小さな利益を欲しがる"損大利小"トレード
プロスペクト理論における人間の行動には、損失を回避する傾向の他に、"目の前の利益を優先する"という行動も目立ちます。
例えば、FXでは損が大きく利が小さいトレード。
コツコツドカンの取引です。
この損大利小の取引は、初心者がぶつかる第一の壁でしょう。
大きく利食いを狙おうとすると、勝率が極端に下がってしまう。
そこで、勝率を高めようとして、損切り幅を広げて利食い幅を狭める。これが損大利小トレードの入り口です。
そこに迷い込むと、今度は"割に合わないトレード"の世界へと迷い込みます。
「小さくとっても大きく負ける……これじゃあ儲けられない……。」
大抵のトレーダーは、この段階であきらめて消えていきます。
■相場は環境の読みと自己の手法認識が命
環境の読みというのは、"動く相場"か?"動かない相場"なのか?を分析すること。
この読みに応じて適切な手法を当てはめることで、勝率をキープしつつも利食いを大きく狙えます。
例えば、動きにくい相場であれば、短期的なトレンドが出た時に逆張りをすればいいわけで、逆張り系のロジックを取り入れた手法が機能しやすい。
逆に動きやすい相場であれば、持合いになった時にそこからブレイクを狙ったポジションを建てる順張り系の手法を選べば機能します。
そして、そういう環境の読みに加えて、自分の手法がどれくらいのリスクとリターンを背負っているか、あらかじめ認識しておくことも大事です。
長期的にやれば自分の取引がプラスになるのかどうか。
それを知るためには、バックテスト(検証)が必要になります。
FX業者のツールにバックテスト機能が備わっていればそれを利用し、なければデモトレードで自分の手法をやってみて、トータルでプラスになるかどうかを検証してください。
自分の手法の期待値が、プラスかどうかをなんとなくでも感じられるようになれば、勝てるようになるまであと少しです。
実は、その段階までいくと、プロスペクト理論における本能行動とは逆の行動をとるようになっていきます。
つまり、負けている人でも、訓練を積めば"勝てるトレーダー"に変われるということです。
次の記事では、プロスペクト理論を克服する秘訣について、具体的に説明してみました。
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