★その1:フォーメンション分析の基本~相場のパターン認識~
★その1:フォーメンション分析の基本~相場のパターン認識~
■フォーメーション分析の概要
チャートを眺めていると、たまに同じようなパターンの値動きを発見することはないでしょうか?
例えば、二回底値を試して上昇に転じるような二番底のシーン。
ダブルトップもしくはダブルボトムと言いますが、これは反転が起こりやすいチャートパターンとして有名です。
チャートを長い期間見ていると、将来的に"こうなりやすい"というパターンが分かってきます。
こういう過去の経験則というものは、結構当たるので馬鹿にできません。
フォーメーション分析では、そういうチャート形状のパターンから、将来の為替の方向性を読み解いていくという方法です。
■フォーメーション分析のや特徴
フォーメーション分析の特徴は、次のような内容です。
↓
【各基本パターン】
ペナントやフラッグ、三角持合いといったような、代表的なパターンを理解することから入ります。
実際の相場では、パターン通りにはなりにくいですが、大筋の読みとしてサインを活用してください。
自分の得意なパターンを見つけて、実際の値動きの中からそのシグナルを拾って行きます。
【2本のラインを用いる】
FXのチャート機能には、ラインを描画する機能があります。
サポートとレジスタンスライン、またはトレンドライン、チャネルラインです。
上値同士を結ぶラインをレジスタンスラインといい、下値同士を結ぶラインをサポートラインといいます。
トレンドラインはトレンドの高値もしくは安値同士を結んだもの。
チャネルラインは、トレンドラインの反対側。
例えば、上昇トレンドならトレンドラインは下値同士を結ぶのに対して、チャネルラインは上値同士を結びます。
このような2本の線を用いて、価格の変動を捉えていき、そこに形状パターンが生じているかどうかを判断します。
【ボラティリティーの変化】
相場は、フラッグやペナントを形成する時に、ボラティリティーが小さくなる傾向があります。
"嵐の前の静けさ"のように、モッタリとした小さな値動きです。
その場面になると、次第に変動するためのエネルギーが蓄えられブレイクした途端大きく動きます。
このようなボラティリティーの変化にも注目しないといけません。
■フォーメーション分析でトレード成績が良くなる!?
フォーメーション分析を理解することで、トレード成績の改善につながります。
なぜ成績が改善するのでしょうか?
それには次のような理由があります。
【取引場面を厳選できる】
パターンのチャート形状が現れた時だけトレードをするので、無駄な売買を無くせます。
トレードでトータル損益がマイナスになる人は、売買を絞れてしないことが一つの大きな原因です。
それを改善できるので、分析方法を覚えるメリットは大きいと思います。
【損小利大のトレードができる】
トレードの基本ともいえる"損小利大"。
これは、損は小さく利は大きくというトレードの決まりです。
全部の取引でそれを実現するのは難しいですが、大筋では損小利大を目指して取引をしたほうが利益が残りやすいでしょう。
フォーメーション分析では、ロスカットポイントまでの幅が狭いパターンが多いので、トレード一回一回が損小利大になりやすいです。
【トレードが一貫してくる】
取引するチャートのパターンを明確にすることで、トレードの内容が一貫してきます。
トレードが洗練されてくると、自分の売買のデータ化も可能で、自己分析がしやすくなるでしょう。
このように、売買する場面を厳選して、損失を減らす。
得意パターンを見つけて利食いを我慢しリターンを大きくすることが、フォーメーション分析の目的です。
さて、次の記事では、フォーメーション分析の基本パターン、「ペナント」と「フラッグ」について詳しく解説しています。
鉄板のパターンなので、ぜひ参考にしてみてください。
フォーメーション分析~ペナントとフラッグの種類へ続く