その5:フラクタル分析の応用~代表的なトレード手法に当てはめる~
★その5:フラクタル分析の応用~代表的なトレード手法に当てはめる~
■フラクタル分析の実践的活用方法
ここでは、代表的なトレード手法にフラクタル分析を当てはめて勝率を上げる方法を、解説したいと思います。
まず代表的なトレード手法として挙げるのは、「押し目買い、戻し売り」。
大きなトレンドの方向についていきながら、調整トレンドが止まったタイミングを狙う逆張り系の手法です。
長時間足と短時間足を使ってフラクタルな値動きを捉えながら利益を出す方法を説明します。
次は、ブレイクアウト手法です。
レートの節目を抜けた時や市場参加者の心理が急変した時などに発生する急騰および急落の動きを捉えます。
順張り高値・安値追いの手法です。
この2つの手法を使って、勝てるポイントを解説したいと思います。
押し目買い戻し売りのタイミングを、長時間足と短時間足チャートを使って分析します。
押し目買いは下げ止まりを狙い、戻し売りは上げ止まりを狙うのがセオリーです。
今回は押し目買いの局面を例として紹介します。
まず、長時間足チャートで相場の流れ見て、押し目買いが出やすい上昇傾向にある場面を探します。
次の画像は、ドル円1時間足チャートです。
画像の赤丸で囲んだ辺りで、下値の固さや、段々と切り上げていく様子を感じとる必要があります。
↓
この赤丸の箇所を1分足でクローズアップすると、
↓
安値を切り上げてから値幅が縮小して、なかなか下がらなくなります。
長期足で上昇局面の環境下では、下げ止まったところから反発の買いが入りやすくなる傾向があるので、ここが狙い目でしょう。
下落相場の場合も、それと同じに考えてください。
■フラクタル分析~ブレイクアウト解説~
短時間で利益が出やすいブレイクアウト手法。
長時間足チャートのブレイクポイントを見つけて、短時間足チャートでタイミングをはかります。
次の画像は、ユーロ円の1時間チャート。
レンジを形成した後のブレイクの動きに注目してください。
ブレイク後に陽線が、一本調子で現れてトレンドを形成しています。
これを5分足チャートで見ると、
↓
5分足でも同じく上昇トレンドが形成されています。
エントリーポイントは赤丸の部分。
押し目が少ない場面なので、リスクを少なくして取引が可能です。
このように、長時間足でブレイクしたら、短時間足にも強い影響を与えます。
■長時間足が強ければ、短時間足も強くなる"フラクタル"な傾向
基本的には長時間足で強ければ、短時間足も強くなるという考え方です。
その原理を知っていれば、ここで紹介したような上昇傾向の強い場面で、"売りポジション"を建ててしまうような事態を避けられます。
勝率を上げるためには、とても大事な考え方です。
ぜひ参考にしてください。