その3:フラクタル分析の応用~トレード戦略とテクニカルツール
★その3:フラクタル分析の応用~トレード戦略とテクニカルツール
■フラクタル分析によるトレード戦略~順張り~
為替相場のフラクタル性を利用して、長期足と短期足のチャートを比較しながら取引をします。
例えば、順張り系の手法。
順張り系では、長期足でトレンドが強い局面を見つけて、短期足の押し目や戻りを拾って波に乗ります。
【綺麗な階段を描くトレンドから利益を得るには?】
まず、綺麗なトレンドを描いている短時間足チャートとその長時間足チャートを比較して見てみましょう。
短時間足チャートで、高値・安値が段階的に切り上げて(切り下げて)いるような値動きは、長時間足で見ると、一本調子の値動きであることが多いです。
画像のような綺麗なトレンドの形が崩れたら、ロスカットのサインです。
逆張り系は、ダブルトップやヘッド&ショルダーのような反転シグナルを長期足で見つけて、短期足で同じシグナルが出た時にエントリーをします。
この画像のように、長時間足と短時間足の形状がシンクロした時がチャンスです。
↓
ロスカットポイントは、当面の高値もしくは安値が基準になります。
ヘッド&ショルダーやダブルトップの的中率は実際のところ低いですが、当たればリスク極小で大きなリターンを狙えるサインです。
長時間足と短時間足がフラクタルな様子になってきたら、遠慮なく狙っていくべきポイントだと思います。
■MT4のフラクタル分析ツール
MT4に備えられている、"フラクタル(Fractals)"という分析ツールについて解説します。
【インディケーターリスト】→【ビル・ウイリアムス】→【Fractals】の順でクリックすると設定可能です。
このツールは、フラクタルアップとフラクタルダウンの2つのシグナルが描画されるテクニカル指標です。
基本的な使い方は、フラクタルアップのサインを上抜けたら買い。フラクタルダウンを下抜けたら売りという感じ。
直近の重要な目安となる高値や安値を示し、フラクタルサイン同士をラインで結べば、それが重要なトレンドラインになります。
サイン同士を綺麗に結ぶのは不可能なので、大体の感覚で線を引いていく。
そうすれば、切り上げ切り下げなどの微妙な兆候が見つかります。
次の記事では、フラクタル分析をエリオット波動論に当てはめて、どういう優位性があるのか?を解説しています。
ぜひ参考にしてみてください。