FXトレード初心者向け解説~フィボナッチ数列その1~
その1★タイトル:FXトレード初心者向け解説~フィボナッチ数列その1~
■フィボナッチ数列とは?
最初の2つの数列を"1"とし、その後の数字がすべて直前の2つの数字の和になっている数列のことをフィボナッチ数列といいます。
(例)
1, 1, 2, 3, 5, 8, 13, 21, 34, 55
フィボナッチ数列は、少し神秘がかった性質があります。
なぜなら、自然界に広く現れる規則的な数列であるからです。
例えば、花びらの枚数であったり、ヒマワリの種の羅列であったり。
自然界を形作るものに、このフィボナッチ数列が当てはまるわけです。
我々人間も、地球で生きている生物の一種であり、その我々の行動によって描き出される相場の値動きも何かしらの規則性があるのではないか?
という考えから、このフィボナッチ数列が為替にも応用されています。
【フィボナッチ数列は誰が考案したの?】
フィボナッチ数列は、イタリアの数学者"レオナルド・フィリオ・ボナッチ"という人物が、その原点となる考えを生み出しました。
彼が考え出したこの数列は、人間が最も美しく感じる黄金比ともいわれており、ピラミッドやパリの凱旋門などの歴史的建造物にも採用されているといいます。
■為替におけるフィボナッチ数列分析~フィボナッチ・リトレースメント~
為替(FX)のテクニカル分析のひとつに、「フィボナッチ・リトレースメント」というツールがあります。
画像は、MT4でのフィボナッチ・リトレースメントです。
ドル円5分足チャートにツールを描画してみました。
ツールをドラッグして広げると、黄色の横線が100、61.8、50、38.2、23.6、0のパーセンテージに引かれます。
この時間帯の最高値が100%、最安値は0%に合わせるようにラインを調節して設置します。
基本的には、この黄色いラインが抵抗帯・支持帯になりやすいポイントだということです。
【ツールの実践的な見方】
フィボナッチ・リトレースメントの実践的な見方としては、ラインで必ず跳ね返るという考え方ではなく、跳ね返っている値段帯を見つけるのに使うというのが正しい気がします。
レートが跳ね返っているラインに、市場参加者のオーダーが集まっている可能性が高いという読みができるので、そこを基点にトレード戦略を建てることが可能です。
画像では、フィボナッチの38.2ラインで、何回も為替レートが跳ね返っています。
ということは、そこが節目になっていて、抜ければ一時、ロスカット注文を巻き込んで下落する可能性が高いという分析ができます。
このような、フィボナッチ数列を使った分析ツールは他にもあります。
MT4のプラットフォームには、
・フィボナッチファン
・フィボナッチアーク
・フィボナッチタイムゾーン
・フィボナッチチャネル
・フィボナッチ・エクスパンション
という複数の分析ツールを選んで描画ができます。
次の記事では、各フィボナッチツールの特徴を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
FXトレード初心者向け解説~フィボナッチ数列その2~へ続く