その3★エリオット波動論応用編~エントリータイミング解説~
その3★エリオット波動論応用編~エントリータイミング解説~
今回は、実際の為替チャートにエリオット波動論を当てはめてみました。
次の画像はドル円30分足チャートの、とある期間中の値動きをキャプチャーしたものです。
上昇5波、下落3波の形状がマッチしたエリオット波動論の場面となっています。
さて、ここからが問題なのですが、エリオット波動論を基にして仕掛けるには、どのタイミングがいいのでしょうか?
今回、そのタイミングについて、解説しました。
■基本はトレンドの初動、もしくは真ん中を狙う
エリオット波動は、第2波の押し目と第4波の押し目が、エントリーポイントになります。
この2つのポイントには、下値限定のルールがありますので、それを前提にしてロスカットポイントを定めます
【エリオット波動論における下値限定のルール】
・第2波の安値は、第1波の安値を下回らない。
・第4波の安値は、第1波の高値を下回らない。
ただし、このルールは状況によって一旦下値を割り込んでから、元の上昇トレンドに回帰する動きを見せることもあります。
この記事の最初に紹介した画像の形状もまさにそうで、第4波の安値は、第1波の安値を下回っていますが、そこからさらに上昇しています。
あくまで大筋の流れとして、捉えるようにしてください。
ちなみに、第4波を過ぎると、天井圏が近いので、高値を追いかけて買ってはだめです。
ポジションを持っている場合は利食いの準備をしてください。ポジションを持てなかった場合は様子見に徹底します。
■上下の反転タイミングを掴んで損小利大トレードを!
今後、エリオット波動が描かれることを予測して、エントリーします。
例えば、初動の第1波でポジションを建てて、第5波が出るまでポジションを保持して利益を伸ばす。
この場合は、ロスカットを第1波の安値に置くといいでしょう。
続いて、上昇5波が出尽くしたところでは、反転の下落3波を狙ってトレードをする。
この場合、第5波の高値がロスカットポイントになります。
どちらも反転した高値と安値がロスカットポイントになるので、リスクが少ないのにもかかわらず、大きなリターンを狙えます。
■エリオット波動論とヘッド&ショルダー
ヘッド&ショルダーとは、チャート上に現れるトレンド転換のサインのことです。
上昇トレンドの最後に急騰して切り下げて下がっていく形で、両肩二つと頭一つの形になることからそう呼ばれています。
このサインが現れると、相場は上昇トレンドから大きな調整もしくは、下降トレンドへと転換する合図になると考えられています。
特に注意してみていただきたいのが、天井を付けた後の下落が直近の安値を割り込んでいるところです。
割り込んだ安値から反発して、高値を更新せずに再び下げる……。
これは上昇トレンドが止まった明確なシグナルです。
エリオットの波動と一緒に、チャートパターンとして覚えておくと便利だと思います。
次の記事では、エリオット波動論とフィボナッチを組み合わせた分析法を解説しました。
ぜひ参考にしてください。
エリオット波動論とフィボナッチの組み合わせ分析へ 続く