FXトレード初心者向け解説~エリオット波動論の基礎知識その2~
その2★タイトル:FXトレード初心者向け解説~エリオット波動論の基礎知識その2~
■エリオット波動論の波の特徴
エリオット波動論の上昇5波、下落3波の"波"には、それぞれ特徴があります。
今回は、その特徴について説明しました。
まずは上昇5波について。
上昇5波は、トレンドに沿って上がる推進波3つと、押し目である調整波2つで形成される波動です。
↓
【第1波】
トレンド転換の合図です。
短期的に勢いよく上がるので、素早く乗って速やかに利食いをするのにふさわしい場面でしょう。
上昇が止まったら、第2波の押し目をつけるので、ここでは利食いを欲張ってはいけません。
【第2波】
いわゆるトレンドの初動の押し目。
一番理想的な"買い場"ですが、なかなかその兆候に気づくことができない局面でもあります。
底値の転換点が近く、見切りもしやすい。もしここで買えたら、リスクを取ってでも利益を伸ばした方がいいポイントです。
【第3波】
初動の押し目からトレンドに回帰して、第1波の高値を超えていく動きです。
利食いを我慢して伸ばす場面。
上昇中は下値が硬く、なかなか押し目をつけません。
第3波の途中でポジションを建てることもできますが、すでに上がっている分リスクは大きくなります。
【第4波】
第3波で一旦天井をつけた後の調整の波です。
この調整の目安は、エリオット波動理論で言うと第1波の高値辺り。
その辺りで待って買いポジションを建てます。
場合によっては調整が深くなる可能性もあるので、リスクを許容してポジションを建てる必要があるでしょう。
【第5波】
上昇波動の最終局面です。
高値売りの決済ポジションを巻き込み、勢いよく上がることが多い場面。
第4波の調整が終わった後の初動であれば、まだポジションを建てられるが、リスクは高いです。
次は下落の波動です。
↓
【第1波】
上昇波動の第5波が天井をつけた後の調整の動きです。
ここからが本格的な調整、もしくは下降トレンドへの転換のサインとなります。
【第2波】
下落の第1波からの戻しの動きです。
ここで、高値が切り下がることを前提に売りポジションを建てていきます。
リスクが少ないエントリーポイントです。
【第3波】
下落調整の最終局面です。
この段階でまだ買いポジションを保有している。もしくは、新たに買いポジションを建てる人たちの注文は、ロスカットされて巻き込んで下がっていくので、勢いが強くなりがち。
逆張りで拾うにはまだ早い段階でしょう。
上昇5波は天井で"W"のような形になり、下落は"N"のような形になります。
ただ、相場によっては、下落5波、上昇3波という逆のパターンもありますが、同じ考え方です。
FX初心者の場合は、まずは、このエリオット波動論を覚えておくと、トレードをする時の道標になるでしょう。
次の記事では、エリオット波動論のエントリータイミングについて解説しています。
ぜひ参考にしてください。
エリオット波動論応用編~エントリータイミング解説~へ続く