グランビルの法則の応用~チャート時間枠と市場心理~
★タイトル:グランビルの法則の応用~チャート時間枠と市場心理~
■グランビルの法則を実戦で使うために
今回の内容は、グランビルの法則のFXトレード応用解説です。
実践的に、どうやってローソク足にグランビルの法則のパターンを当てはめていくのか?について解説したいと思います。
■ローソク足チャートの時間枠
あなたが普段使っているローソク足チャートには、色々な"時間枠"が設定できる機能があるかと思われます。
例えば、1分足~30分足までの分足チャートや、1時間~8時間までの時間足チャート。
期間の長いものだと、日足~月足までのローソク足チャートも描画できるでしょう。
さて、グランビルの法則を実際の相場に当てはめるには、どの時間枠のローソク足チャートを使えばいいのでしょうか?
【時間枠の支配関係】
ローソク足の時間枠には、支配関係があります。
基本的には、長期足のチャートに現れるシグナルは、短期足のシグナルよりも強いことが多いです。
例えば、1分足では上昇トレンドなのに、1時間足では戻しにしか過ぎないような局面。
この場合1分足の上値は、1時間足の抵抗帯まで到着すると叩かれて、再び下降トレンドへと回帰していくでしょう。
なぜこのような動きになるのかというと、市場参加者が長期足のシグナルの方を短期足よりも重要視しているからです。
それゆえ、長期足のチャートポイントには短期足の逆らった値動きを叩き潰す圧力が存在しています。
こういうしくみを理解した上でグランビルの法則をチャートに当てはめるとしたら、長期足がやっぱり最適だと思います。
長期足といっても日足だと値幅が大きすぎるため、1時間足ぐらいの期間がちょうどいいでしょう。
1時間足で、グランビルの法則のポイントになる局面を監視し続けてみてください。
■市場参加者の心理を考えてトレードする
テクニカル分析には、"だまし"というものがあります。
この"だまし"というのは、すなわち"ハズレ"ということであり、テクニカルのパターンを信じてエントリーしたけど、損切りで終わってしまう場面です。
仮に、グランビルの法則のようなパターンが、チャートに現れたとします。
果たして本当にそのシグナルは正解なのでしょうか?
チャートだけを見ていると、グランビルの法則のような形状の場面は、いたるところで現れます。
それをすべて売買してしまうと、まず間違いなくトータルマイナスの損失を食らってしまうことになるでしょう。
なぜなら、多くのシグナルが"だまし"だからです。
ではどうやれば、"だまし"のシグナルを排除して、グランビルの法則を上手に運用できるのでしょうか?
【グランビルの法則でだましを取り除く方法】
大事なのは、市場心理を読み解くということです。
為替市場に期待感が充満している時には、下値が堅くなるので、グランビルの法則でいう"買い場"のパターンが当たりやすくなります。
逆に、市場が不安感に覆われている時には、売り場のパターンが上手に機能するでしょう。
値動きの背景を分析すると、根拠が見えてきます。
まずは、為替市場に資金を投じている参加者が、今どういう心理状態にあるのかを考えながらトレードしてみてください。