FXトレード初心者向け解説その②~移動平均線の分析方法~
★タイトル:FXトレード初心者向け解説その2~移動平均線の分析方法~
ローソク足チャートだけでは見え難い為替相場の傾向を、移動平均線を使って分析します。
この2つのチャート形状を見ると、明らかに様子が違います。
最初の画像は、ローソク足と移動平均線が絡みつくような状態です。
このような場面では、値幅が縮小している状態をあらわしており、ここまでの歩み値では、トレンドが発生していないことを意味しています。
一方、2番目の画像は、ローソク足が移動平均線から乖離しています。
このような状態の時は、トレンドの勢いが直近数日間平均の値動きを上回って変動していることを指しているため、トレンドが強い相場だということが分かります。
FXは基本的に乖離と縮小を交互に繰り返しながら変動しますので、移動平均線で現状の傾向が分かれば、次の展開を先読みしやすくなるでしょう。
■移動平均線の売買シグナル
相場環境がどうなっているのかを分析するのに優れた移動平均線ですが、売買シグナルとしても活用できます。
例えば、上昇トレンド中の押し目買いでは、移動平均線がサポート帯として機能しやすいです。
レートがピッタリ止まるケースは少ないですが、大体その辺りを基準にエントリーを考えるのが一般的でしょう。
一旦、移動平均線が貫抜かれてから反転を待ってエントリーをするのもアリかと思われます。
■ゴールデンクロスとデットクロス
短期の移動平均線と長期の移動平均線がクロスするポイントは、相場の転換点になりやすいです。
狙う場面としては、日足や時間足などの長期足チャートでレンジを形成しているような場面がいいと思います。
そういう環境下で、分足の短期足チャートでゴールデンクロスもしくはデットクロスを探すと、当たりやすいでしょう。
注意点としては、移動平均線のクロスは、ローソク足の歩み値よりもかなり遅れて現れることに気をつけてください。
利益は、早い者勝ちという考え方もありますので、この辺りは実践で経験を積んでいき、クロスする直前を見分けられるようになる必要があるでしょう。
■まとめ
今回は、移動平均線の基本的な分析方法について、解説をしました。
あくまで基本的な考えなので、ここからどう応用していくかが重要なのですが、ひとまずは、基礎的知識として覚えておくといいでしょう。
次回は、今回のお話を踏まえたうえで、移動平均線の応用分析を少し紹介したいと思います。