FXトレード初心者向け~移動平均線の基礎知識~①
★タイトル:FXトレード初心者向け~移動平均線の基礎知識~
■テクニカル指標~移動平均線の基礎~
移動平均線は、ある一定期間の終値の平均値をラインであらわした分析ツールです。
テクニカル指標の中では、最も一般的に使われている指標のひとつでしょう。
FXのローソク足に、この移動平均線を組み合わせることで、値動きの方向性と変化を捉えやすくなります。
下の画像は、ローソク足チャートだけのものと、移動平均線を組み合わせたものです。
2つの画像を比較してみると、移動平均線のあるチャートの方が、方向感が分かりやすくなっています。
■移動平均線の設定方法
移動平均線はパラメーター(平均値化する日数)を手動で設定できます。
MT4口座では、英語でMoving Averageと表記されているので、【インディケーターリスト】→【Moving Average】選択して、数値をいじります。
移動平均線は一本のみで使用することは、あまり無いかと思われます。
例えば、50日、100日、200日などの、設定期間の違う3つの移動平均線を組み合わせて分析するのが、一番ポピュラーな使い方でしょう。
画像を見ていただくと分かるように、期間の長い赤の移動平均線200日は、青の移動平均線50日に比べると緩やかな形状です。
移動平均線の数値は、大きくするとラインのうねりが緩やかになり、実際の値動きから乖離していきます。
逆に小さくすると、ローソク足が刻んだ値段に近い形を描いていきます。
数値を何日に設定するかは、使ってみて塩梅を覚える必要がありますが、とりあえずは50日、100日、200日の3本を設定すれば分析できるでしょう。
■移動平均線の種類
ここまでの説明は、"単純移動平均線"という種類の移動平均線について説明しました。
移動平均線には、これ以外にもいくつか種類がありますので、ここで少しその概要を紹介したいと思います。
・指数平滑移動平均線(Exponential Moving Average)
直近の値動きを重視してグラフ化した移動平均線です。
単純移動平均線は全期間の終値の平均値でしたが、このグラフは、過去になるにしたがって反映される比重を軽くしていきます。
直近の値動きがシビアに反映されるため、転換シグナルなどが単純移動平均線よりも早く現れますが、ダマシも多いのが特徴です。
・加重移動平均線(Weighted Moving Average)
直近の値動きに比重を置き、指数平滑移動平均線よりも過去の値動きを軽視するタイプの移動平均線です
・複合移動平均線(Guppy Multi Moving Average)
12本の指数平滑移動平均線を短期線6本、長期線6本で表示したツールです。
短期線は短期的な相場の流れ、投機的な動きの傾向をあらわしており、長期線は長期的なトレンドや強弱をあらわしています。
各移動平均線を100日期間で表示したもの。ドル円5分足チャート
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これは複合移動平均線です。
MT4にはデフォルトで用意されていないので、ネットでフリーのツールをダウンロードする必要があります。
今回は、FXブロードネットのチャートで表示しました。
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ここまでが、移動平均線とはどのようなものなのか?基礎知識の解説でした。
次回の記事では、移動平均線の分析方法について解説してみたいと思いますので、ぜひご参考にしてください。